あらすじ
王太子の補佐を務めていたアレクシス・フォン・グランツは、ある日突然、婚約破棄と同時に全役職を解かれ、北方の“死に領地”へと左遷された。
鉱山は枯れ、財政は赤字、住民は流出。
誰もが見捨てた辺境だった。
だがアレクシスは嘆かない。
「まずは、食料と秩序だ」
帳簿を統一し、現物納税を導入し、盗賊すら雇い入れ、制度で領地を再設計する。
やがて辺境は黒字化。
人口は回復し、市場は安定する。
その結果、困り始めたのは――王都だった。
中央は混乱し、保守派は反発し、王太子は揺らぐ。
これは、追放された男が“怒り”ではなく“設計”で国を変えていく物語。
静かに、だが確実に。
国家再建ファンタジー、開幕。