あらすじ
王国の財政改革を提言したその日、
私は王太子から婚約を破棄された。
理由は――「正しすぎるから」。
正論では国家は動かない。
それが王都の答えだった。
失意のまま戻った辺境フェルンベルク領。
そこもまた、赤字と不満を抱えていた。
騎士団の誇り、商人との駆け引き、森の管理問題。
私は気づく。
国家を動かすのは、正論ではない。
“合意”だと。
削り、待ち、結び直す。
血を流さずに均衡を作る。
やがて辺境の改革は王都へ波及し、
国家そのものを揺らし始める――。
これは、
婚約破棄された一人の令嬢が、
合意を武器に国家を作り直す物語。