あらすじ

半年間つけ続けた看病記録だけが私の武器だった。 公爵家を追い出された継母リネットには帰る実家もない。 残されたのは病弱な義息子ルカと最低限の路銀だけ。 けれど彼女には誰にも言えない秘密がある。 前世で小児科看護師として生きた記憶だ。 連れてこられた辺境の廃村で リネットはルカの処方に違和感を覚える。 公爵家の名医が出していた薬を一つ抜いた。 たったそれだけのことで この子の咳が止まった。 名医が半年かけて治せなかった症状が一ヶ月で消えた。 それは偶然ではありえない。 あの薬は誰の指示で処方されていたのか。 なぜ夫は追放の日に一言も反対しなかったのか。 そして何より どうしてあの人は夜の薬草園を見に来ていたのか。 廃村の片隅で始まった小さな診療所が やがて公爵家の闇を静かに暴いていく。 泣いて縋ると思った相手に喜んでと即答された義母は まだ気づいていない。 捨てたものの本当の価値に。

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小説を読もう2026/02/18
  • 現在の作品婚約破棄のどさくさで義息子ごと追い出されましたが、この子を返す気はございませんので