あらすじ
魔王軍の喉笛を食いちぎり、不落の城塞を肉塊に変えて復讐を遂げた王子レオンハルト率いる特別攻撃隊。だが、その先に待っていたのは、人類こそが「魔族」と呼び蔑んできた者たち以上に醜悪であるという、あまりに残酷な真実だった。
神王アザトースによる人類掃討の勅令。
自分たちに希望を託し、孤独に散ったフェンリル女王の慈愛。
記憶の干渉によって突きつけられた、人間の血に流れる「裏切りの原罪」。
「答えを教えられ、ただ動くなら、それは機械と同じだ。考えろ。そして、悔い改めよ」
救う価値を失った世界で、レオンハルトたちは決断する。
傲慢な人類から離れ、神獣と共に歩む者たちだけの「真実の国」を建国することを。
立ち塞がるのは、天から絶望を降らせる神王アザトース。
そして、人間の怨念が作り出した、人の業そのものの化身――偽神王ルシファー。
たとえ仲間が傀儡と化し、泥を啜る殺し合いになろうとも、最強の絆は決して折れない。
これは、人間と神獣が、嘘に塗れた世界を解体し、真実の「あくび」を取り戻すまでの物語。