あらすじ
エーテルと呼ばれる神秘のエネルギーが万物に宿る世界、エルトリア。考古学者見習いのエルフの少女キーナは、かつて空から降り注いだ謎の超文明遺物――「遺跡」の調査中に、見たこともない無機質な鋼鉄のカプセルを発見する。
キーナの手によって十年の眠りから目覚めたのは、異世界「地球」から転移した自衛官、工藤栄太だった。記憶を失い、己の素性すら曖昧な栄太だったが、遺跡の防衛システムが作動した瞬間、その身体は「戦士」として本能的に動き出す。
魔法が一切効かない鉄の魔獣に対し、栄太が放ったのは、エルトリアの理を覆す「物理弾」の衝撃だった。
「魔法」という名の奇跡を信じる少女と、「科学」という名の法則を背負った青年。
交わるはずのなかった二人の出会いが、閉ざされた世界の扉を静かに押し開く。