あらすじ
宮廷薬師のルチアーノは、オメガの身分を隠して働く「偽りのベータ」。
ある日、自作の抑制薬を使っているところを、国の実権を握る冷徹な宰相・アレクセイに見つかってしまう。
絶体絶命のピンチ――かと思いきや、アレクセイは意外な提案を持ちかける。
「私のそばにいろ。お前の匂いだけが、私の頭痛を鎮める」
感覚過敏に悩む最強のアルファと、弱みを握られた地味なオメガ。
利害の一致から始まった関係は、やがて甘く重い執着へと変わっていく。
オメガバース設定の宮廷BL。ハッピーエンド確約。
【登場人物紹介】
◆ルチアーノ・フィオーレ
宮廷薬師として働く青年。二十四歳。
本来は保護対象とされるオメガだが、自作の強力な抑制薬と匂い消しを使い、平凡なベータとして生活している。
真面目で仕事熱心だが、自分の性別が露見することを極端に恐れている。
色素の薄い茶髪に、眼鏡をかけた地味な風貌。薬草の香りに安らぎを感じる。
◆アレクセイ・ヴォルコフ
若くして国の実権を握る冷徹な宰相。二十九歳。
圧倒的なカリスマ性と美貌を持つ極上のアルファ。
「氷の宰相」と呼ばれ恐れられているが、実は強すぎるアルファの能力ゆえに、他者の感情やフェロモンに敏感すぎて常に神経をすり減らしている。
ルチアーノの特異な体質に興味を持ち、彼を独占しようとする。
※本作にはボーイズラブ要素(男性同士の恋愛描写)が含まれます。一部、性的なニュアンスを含むシーンがございますので、苦手な方はご注意ください。R15相当の描写を含みます。