あらすじ
戦とは、限界を超えるものだと思っていた。
叫び、暴れ、倒れるまで戦う。
それが魔王軍の誇りだった。
だがある日、追放された錬金術師が城にやってきた。
彼がしたのは、強力な新薬の開発ではない。
必殺の奥義でもない。
回復薬を弱め、
朝ごはんを勧め、
水を飲ませ、
十五分だけ眠らせただけだった。
それだけで――
戦闘継続時間は二倍になり、暴発は消え、誤射はゼロになった。
「強い軍とは、荒々しいものではない」
整っている軍だ。
これは、魔王軍が静かに強くなっていく物語。
根性を否定し、無理を削り、過剰を整える。
最強ではない。
最適の物語。