あらすじ

1994年、初夏の東京。 14歳の少年・航(わたる)は、亡くなった祖父・正造の遺品の中から、一冊の古びた日記を見つける。そこには、家族の誰も知らなかった驚愕の過去が刻まれていた。 1950年6月。 戦後、身分を隠して韓国の坡州(パジュ)で静かに飲食店を営んでいた正造は、突如として始まった朝鮮戦争の濁流に飲み込まれる。かつて日本軍で培った兵站(ロジスティクス)と工兵の知識を見込まれた彼は、韓国軍の若き士官・金少尉によって半ば強制的に最前線へと駆り出されてしまう。 日記には、公式記録には存在しない**「唯一の日本人従軍者」**が見た、凄惨な戦場と、イデオロギーに引き裂かれる人々の姿が生々しく綴られていた。

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小説を読もう2026/02/17
  • 現在の作品『38度線の境界人(きょうかいじん) ―祖父が遺した朝鮮戦争の日記―』