あらすじ

山に囲まれた小さな町・水守町。 そこには代々「水守さま」と呼ばれる地域の神様がいる。 五條創は、幼いころから祖母に「あなたは選ばれた子」と言われて育った。 御年玉の儀式で神の依代となる“第一候補”は自分だと、疑いもしなかった。 だが祖母の死後、家族会議で告げられた事実は残酷だった。 第一候補は兄・蓮。理由はただ一つ――長男だから。 特別だと思っていた自分の立場は、家の決まりひとつで消えた。 納得できない創は、水守町を出て東京へ向かう。 転校初日、創は言う。 「前の町では、神様候補でした」 教室は笑いに包まれる。 信仰の重みは、ここでは“厨二設定”でしかない。 そんな中、ただ一人笑わなかった少女がいた。朝倉透。 神様は信じない。でも、創が嘘をついていないことだけは信じた。 夏、透は水守町を訪れ、祭りで白装束の蓮を見る。 創の言葉の“本物”を知る。 やがて透がからかわれたとき、創は震えながらも前に立つ。 「笑うほどダサくないだろ」 強いからじゃない。怖いのに逃げないから。 その瞬間、透の恋が始まる。 神様になれなかった少年が、 人として誰かを守ることを選ぶ―― “特別”を失った先で、本当の特別を見つける青春物語。

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小説を読もう2026/02/17
  • 現在の作品元神様候補の俺、東京では厨二病扱い。でも神様になれなかったからこそ、守りたい人ができた。