あらすじ

百年前、突然海に飲み込まれた港町・蒼波(あおなみ)。 地図から消えたその街は、満月の夜だけ海の底に姿を現すという。 高校生の湊(みなと)は、祖母の遺品の中から古い懐中時計を見つける。 その時計は満月の夜、海を割り――沈んだ街への道を作った。 そこで出会ったのは、白いワンピースを着た少女・澪(みお)。 彼女は百年前から、ずっと“十五歳のまま”だった。 「ここは、時間が止まった街なの」 しかし本当は止まっているのは街ではない。 ――止まっているのは、彼女だけだった。 澪はこの街の“最後の錨(いかり)”。 彼女が存在する限り、街は完全に消えない。 けれどもし彼女が“歳を取る”ことを選べば、 街は泡のように消える。 湊は選ばなければならない。 街を残すか。 少女を未来へ連れ出すか。

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小説を読もう2026/02/17
  • 現在の作品海に沈んだ街