あらすじ
今日戦争が終わりました。
“それ”は、家族も友人も国も、何もかもを奪い去って、呆気なく終わりました。
結果?引き分けでしたよ。えぇ……そこには何も残りません。
人間側の作った強力な毒兵器によって、いとも簡単に皆死んでしまったのですから。
……悪いのは人間だけではありません。
しかし……そうですね。私は一体、何のために戦ってきたのでしょうかね―――。
1人の少女はそう語った。彼女はとんがった耳を持ち、鋭い牙が生えていた―――魔族だった。戦時中は、衛生兵として従事していたらしい。
彼女は常に悲しそうな、しかしどこか安堵したような表情で語っていた。
これは、1人のとある魔族の、戦後の旅路を描いた作品。
祖母の実体験を交え描かれる“リアル”な戦後の魔法の世を、吟味あれ―――。
処女作「とある衛生兵の戦後手記」のリメイクになります。内容はほとんど変わっているので、実質リメイクとは言えないかもしれません。しかし、伝えたいことと本質は同じです。