あらすじ
この世界では、人は生まれながらにして一つの能力――通称《ナンバー》を授かる。
炎、雷、剣技、回復。魔族と戦うための強力な能力を持つ者たちは、王立総合学院《テクノスアカデミー》で鍛えられ、未来の魔法生(エージェント)として活躍していく。
……のだが。
主人公レインが授かった能力は、
No.87《みやぶる》
敵の情報や弱点がわかるだけの、なんとも地味な能力だった。
攻撃力アップなし。
防御力アップなし。
魔力増加もなし。
ただ、わかるだけ。
しかも弱点は大体見ればわかるものばかりで、戦闘ではあまり役に立たない。結果として彼はパーティーを追放され、学院内のカフェでアルバイトをしながら新しいパーティー探しをすることになる。
――ところが。
日常生活の中で《みやぶる》を使い続けているうちに、レインはあることに気づく。
この能力、
実はめちゃくちゃ便利なのでは?
客の好みがわかるので接客は完璧。
嘘をつく人間は一発で見抜く。
面倒ごとを未来の可能性から回避。
さらには――
ぼんやりと未来まで見えることに気づいてしまった。
事故を未然に防ぎ、
トラブルを先回りで解決し、
困っている女の子たちを次々と助けていくレイン。
すると気づけば、
謎の美少女剣士、
天然系魔法少女、
正体不明のお忍び王女、
そしてクセの強い学園の問題児たちまで――
なぜかみんな、彼の周りに集まり始めていた。
地味すぎる能力だと思われていた《みやぶる》。
だがそれは、
世界の構造すら見通す“解析能力”だった――!
追放された元劣等生が、
日常生活で無双しながら女の子たちに囲まれていく!?
未来さえ見通す能力を手に入れた少年の、
ちょっと便利で、かなり厄介な学園ライフが今始まる!