あらすじ
「――展開。この程度の術式、解体するまでもないわ」
現代に突如現れた『魔力』。世界がその新エネルギーに熱狂する中、一ノ瀬蓮だけは知っていた。それがかつて、人類を滅亡の淵まで追いやった『禁忌の力』であることを。
蓮の願いはただ一つ。「平穏に、普通の高校生として過ごしたい」。
だが、世界は彼を放っておかない。
彼は銀髪の精霊レイと共に、裏では国家最高戦力――七賢者『葵』を演じる羽目になっていた。
「どうしてこうなった……。僕はただ、レイとスイーツを食べていたいだけなのに」
学校では「無能な十級」として虐げられ、裏では「神格化された賢者」として世界を救う。
矛盾だらけの二重生活の中、ついに未知の領域『ダンジョン』が姿を現す。
これは、いずれ世界から魔法を消し去る運命の少年が、大切な居場所(モラトリアム)を守るために、世界を欺き続ける物語。
魔法が消える、その瞬間まで。僕の隣には、君(レイ)がいてほしい。