あらすじ

昭和の縁側で、老人となった景司は若者の崇に自慢とも回想ともつかぬ昔話を語り始める。舞台は大正時代。不況で仕事を失う者が町にあふれる中、若き景司は町のごみ捨て場に山のように積まれた廃品を見て「宝の山だ」と気づく。紙くずは紙問屋へ、鉄は鍛冶屋へ、銅は鋳かけで再生。しかも道具も燃料もごみから作るため元手はほとんどかからない。さらに景司は失業者を集め、ごみ収集の仲間にして町・村・港へと回収網を広げる。壊れた鍋を直す鋳かけ仕事も始め、町のごみは次々と金へ変わっていく。やがて古くからのくず屋や、ごみ捨て場を仕切る男とも渡り合いながら、景司の「ごみ軍団」は町一番の規模に成長する。しかし人が増えれば飯代も増える。儲けより仲間が増えた景司の仕事は、いつしか町の多くの失業者を救う場所となっていた。ごみを宝に変えた男の、豪快で人情味あふれる青春成功譚。

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エブリスタ2026/03/10
  • 現在の作品くず屋景司繁盛記