あらすじ
西暦203X年。
定年退職を目前に控えた赤木は、国営のストレス発散事業『O.N.I.』で働く大ベテランの鬼だ。
顧客からの理不尽な豆撒き(物理攻撃)の嵐を、筋金入りの『厨二病ロールプレイ』でやり過ごし、今日も現代の絶望を泥臭く迎撃している。
そんな彼の所属するO.N.Iに、最新鋭AGI搭載型サイボーグ鬼・シアンが配属されてきた。
完璧なはずのシアンだが、イレギュラーな事態に弱く、コンプラ至上主義の『泣けない最新鋭(ポンコツ)』だった。
ある日、二人の前に極度のトラウマで声を失った少女・沙耶が現れる。
怒りの感情を持たない沙耶に対し、シアンはなす術なくフリーズしてしまう。
見かねた赤木は、顧客の負の感情を『激痛』として着用者に直接フィードバックする禁断の旧式スーツ『ペイン・パッカー』を身に纏い、少女の前に立つ。
痛みを笑う70歳の老鬼と、心を知らない最新鋭ポンコツAGI。
凸凹コンビが辿り着く結末とは――。
どんでん返しとカタルシスが胸を打つ、近未来SFヒューマンドラマ(になるといいな)。