あらすじ
ダンジョンが世界に現れてから100年。
人間はそれぞれ【能力】を一つ持って生まれるようになった。
炎を操る者。
身体能力が異常に高い者。
未来の答えが分かる者。
そんな能力者たちがダンジョンに挑み、モンスターを倒し、資源を持ち帰る時代。
そんな世界で、宮村洸の能力は――
【掃除】。
小さな穴を作り、そこにゴミを入れるだけの能力だった。
穴もほとんど大きくならないため、ペットボトルすら入らない。
当然、戦闘など出来るはずもなく、クラスでも半分ネタ扱い。
洸自身も、ダンジョンとは無縁の人生だと思っていた。
しかしある日。
ダンジョンから抜け出したスライムに襲われた洸は、咄嗟に能力を使う。
すると――
なぜかスライムだけは【吸い込めた】。
流動性のあるモンスターなら吸い込めると気付いた洸は、
スライムやゴースト系モンスターを相手に戦い始める。
そしてモンスターを吸い込むほど、
なぜか能力の穴は少しずつ大きくなっていき――
やがてその穴は、
洸自身も知らない【とんでもない力】へと繋がっていく。
これは、最弱能力だと思われていた少年が
ダンジョンで少しずつ強くなっていく物語。
……ただし本人はまだ知らない。
その能力が、世界でもかなり危険な力だということを。