あらすじ

「学力成就の神社知ってるんだけど行かない?」 テストの結果に打ちひしがれる平凡な女子高生・華蓮(かれん)。そんな彼女を励ますように誘い出したのは、誰もが見惚れる黒髪の美少女であり、親友の楓(かえで)だった。華蓮は「友情みくじ」に興味があり、神社に行くことにした。 放課後の喧騒を抜け、二人が足を踏み入れたのは、地図にも載っていない山の古社。 鳥居をくぐった瞬間、世界は一変する。 朽ち果てていたはずの社殿は鮮やかに蘇り、静寂が五感を蝕んでいく。 違和感は、確信へと変わる。 「友情みくじ」と称して差し出された箱の中、華蓮の指が触れたのは、紙ではない――湿り気を帯びた「人間の眼球」だった。 突如として牙を剥く異界の罠。 隣にいたはずの親友は、見るも無残な“異形”へと姿を変え、華蓮のムチムチとした腕を喰う。血に汚れた口元を緩め、歓喜に震えながら呟く。 「美味い……」 「最高だ……」 逃げ場のない無限回廊、肌を這う生暖かい舌、そして腕を貫く鋭い痛み。 信頼していた笑顔の裏側に隠されていたのは、狂気にも似た底なしの食欲だった。 捕食者 "化け物" と 獲物 "祀られたもの" その境界線が溶け落ちる血溜まりの中で、華蓮はまだ知らない。 怪物が漏らした「じっくり味わわねば」という言葉に隠された、あまりにも残酷で執着に満ちた真意を――。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/03/11
  • 現在の作品神人共食