あらすじ

スクールカウンセラーの真由美は息子の草太を亡くして以来、現実感を喪失し、息子が好きだったゴッホの絵画のように、歪んだ世界の中にいた。鮮烈な黄色やうねる雲に囚われた彼女は、生きることを取り戻そうともがき苦しんでいた。 彼女は、死を望みながらも空腹を覚え、生きようとする自身の肉体に嫌悪を抱く。止まっていた時間は、公園で羽化に失敗したナミアゲハを見たことで、動き出す。 神経衰弱心中した夫に、彼女は「生きてるなら、返事くらいしなさいよ」と激しく叱咤し、夫に生の苦痛を突きつける。 そして彼女は新しい職場で、息子が好きだった「雨雲の上にある光」を語りかける。

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小説を読もう2026/03/11
  • 現在の作品無常の雲