あらすじ
【全体あらすじ】※短編連作
豊富なバイト遍歴を持つ、元気が取り柄の女子高生、真淵マコトは、軽い気持ちで探偵事務所の面接を受けることに。
そこで出会ったのは、高身長のイケメン探偵、深見だった。
深見は超がつくほど偏屈な人間で、歴戦のバイト戦士であるマコトも、すげなく「不採用」を告げられてしまう。
マコトが呆気にとられながら不採用の理由を聞く中、深刻な面持ちを浮かべた依頼人がやってきた。
半ば強引に事件に同行することになったマコトは、「推理ができるかも」と期待に胸を膨らませていたが……・
「お前、探偵をシャーロックホームズの真似事をする職業だと思ってねえか?」
これは、探偵の持つ生臭い「リアリズム」と、助手(女子)校生の「非常識な常識」がぶつかる、新感覚ライトミステリである。
【収録作品】
《第一章 闇に潜む者》
古民家に蠢く「幽霊」の正体。
心霊現象を期待するマコトの前に提示されたのは、あまりに泥臭い「人間」の闇だった。
《第二章 温かい、犬》
二人の依頼人が追う、一頭の黒い犬。
職域外のペット探しを引き受けた深見が導き出した真相は、二百キロの道程を「薬物を咥えながら」進む、元警察犬の姿だった。
《第三章 ウーUMAウー?》
高所のない路上で起きた「三十メートルの落下死」
真相を暴いてほしいと依頼してきた人物は、「元ミステリ作家」という如何にも状況で、深見は「お断りします」ととりつく島も無い様子。しかし、その晩に降ってきた謎の落下死体を見て、深見は依頼を受けても良いと態度を軟化させる。遂に暴き出した真相は、あまりにも肩透かしな「物流トリック」であった。
《第四章 罪深き中隊》
行方不明となった自衛官の親族から、「旦那を探してほしい」と切実な依頼が舞い込んでくる。
手がかりはゼロ。唐突に舞い込んできた情報を頼りに明かされたのは、二百人の中隊による「完全犯罪」だった。