あらすじ
死ぬと、すべてがあの朝に戻る。
世界の記憶も、人間関係も、ダンジョン庁の記録も──何もかもが巻き戻る。
残るのは自身の意識と日誌と、消えかけた鼻歌だけ。
霧島怜音、24歳。公式ランクC級。
だがその身体には1,248回の死が刻まれている。身体能力はS級の遥か上。スキルは、なぜか11個。
代償は──死ぬたびに記憶が消えること。
もう両親の顔も思い出せない。恋人の声も、笑い方も消えた。
それでも日誌の最初のページにはこう書いてある。
「彼女を見つけろ。理由は忘れていい」
誰だったのかも、なぜ探すのかも、もう実感がない。ただ昔の自分がそう書き残した。
だから潜る。何度でも、あの地獄に。
そして。
とあるループで、人気配信者の生放送に映り込んだあり得ない自分の動きが、世界を揺らす。
生配信、掲示板は炎上し、ダンジョン庁の分析官が動き出す。
無名の最強が、ついに世界に見つかる。