あらすじ
王太子カイルから婚約破棄を言い渡された公爵令嬢エリシア。
聖女ミレーヌの策略により、毒殺未遂と公金横領の罪まで着せられ、彼女は一晩で国を追放されてしまう。
しかし、彼女の才能を見抜いていた者がいた。
隣国ヴァルグレイの第二王子――レオナルト。
怠惰と噂される彼は、断罪の最中でさえ帳簿を計算し続けるエリシアの姿を見て確信していた。
この女は、国家を動かす「心臓」だと。
隣国に迎えられたエリシアは財務局でその才能を発揮し、瞬く間に国家財政を立て直していく。
一方、彼女を追放した王国では――帳簿が解読不能となり、経済は崩壊。ついには破綻国家へと転落してしまう。
助けを求めてきた元婚約者の王国を前に、隣国の全権交渉官となったエリシアが下した決断とは。
これは、国家の「心臓」と呼ばれた令嬢と、怠惰と噂の天才王子が世界をひっくり返す物語。