あらすじ
「※この物語は、著者の体験を元にしたセミフィクションです」
昨日までデパ地下の新作スイーツと日焼け止めをチェックしていた私は、次の瞬間、四駆の荷台に家財道具ごと押し込まれていた。
行き先は、新潟の豪雪地帯。
「民家なし、コンビニなし、道すらなし」。
元エリート営業部長の夫が放った一言、「人間社会をシャットダウンしたい」——その結果が、このガチすぎる山奥サバイバルだった。
お気に入りのリネンでカフェオレを飲むログハウス生活?
いいえ、待っていたのは「命の書」と化したキノコ図鑑と、夕食のタンパク質を賭けた海での真剣勝負。
ファッション誌は焚き付けに、ブランドバッグは山菜入れに。
私の脳内メモリは、新作コスメから「三途の河が見える毒キノコの見分け方」へと強制アップデート!
新興宗教の潜伏団体と間違われてお巡りさんに職質され、白い悪魔(豪雪)に家を物理的に押し潰され……。
これは、都会の「女」を捨てて「野生のハンター」へと覚醒した一人の主婦が、20年後の今、那須の山奥で「猫缶登山」に励みながら綴る、痛快でちょっと過酷なサバイバル・コメディ。
「不便こそ、最高のスパイス。私たちは、どこでだって生きていける。」
泥まみれの20年を生き抜いた、最強夫婦の航海日誌、ここに開幕!