あらすじ
あらゆる分野の「天才」を輩出し続ける謎多き集落、安倉羅村。
徹底した情報統制が敷かれたその村から、しがない22歳の新米記者・若葉のもとに突然の招待状が届く。
特ダネを求めて村へ足を踏み入れた若葉だったが、そこで出会ったのは「霊媒探偵」を名乗る生意気な女子高生、憂破や、一癖も二癖もある招待客たちだった。一見のどかな過疎村にしか見えない安倉羅村。
しかし、「蹂躙室」など所々異様な雰囲気に包まれていた。そんな中、招待客の一人が無惨な首なし死体となって発見されたことで事態は一変する。
出口を塞がれ、村に閉じ込められた若葉は、天才が生み出される裏に隠されていた安倉羅村の真実を知るために、霊媒探偵の憂破とともに生き残りを懸けた決死の戦いに挑む──!
以下、電撃大賞用のあらすじ(本編の内容をがっつり含みます)
若葉は、過去に霊に姪を殺され、そのショックで姪の名前と顔の記憶を失っている22歳のしがない記者。ある日、あらゆる分野の天才を輩出する謎多き「安倉羅村」から招待状を受け取った若葉は、特ダネを求めて村へ向かう。そこで出会い同行することになったのは、自称・霊媒探偵の生意気な女子高生、憂破だった。
一見すると普通の過疎村だが、小学校には「蹂躙室」と呼ばれる異常な洗脳施設が存在した。翌朝、他の招待客が首なし死体で発見され、村から出られなくなってしまう。同席していた民俗学者の茜により、この村が、原初の霊に支配されており、若葉たちは霊に捧げられる生贄として呼ばれたことが判明する。村から生まれる天才たちは、凄惨な生贄の見返りと、洗脳の副産物に過ぎなかったのだ。
生贄を捧げるための祭りが始まり、原初の霊が強大化する中、若葉と憂破は生き残るため決戦に挑む。圧倒的な力の前に絶体絶命の危機に陥るが、茜と元刑事の嘉喜が祭りを物理的に制圧して霊を弱体化させる。激闘の中、若葉は霊との接触により失っていた記憶を取り戻す。
5年前、自分の目の前で霊に喰われた姪の名前こそが「憂破」だった。彼女は死後、大好きな叔父である若葉にもう一度会うため、自らの人生を捧げて霊媒探偵として蘇っていたのだ。
真実を知り、互いの絆を確かめ合った若葉と憂破は手を取り合い、原初の霊を打ち倒す。村の因習は崩壊し、二人は無事に生還を果たす。
後日、若葉が真実を脚色して書いた安倉羅村のオカルト記事(纏災の村たる安倉羅村)は、茜の根回しもあって異例の大ヒットを記録。若葉はオカルト専属記者となり、最愛の姪である憂破と共に、次なる霊へと立ち向かっていく。