あらすじ
「絶対零度の結界? ……冷やすってのは、熱を奪ってるだけだ。その『熱の捨て場所』を塞がれたらどうなるか教えてやる」
地下倉庫でレジスタンスの部隊を包囲したのは、教会の精鋭騎士団。彼らが展開する『絶対の純氷』は、あらゆる攻撃を通さない、完璧な「神の奇跡」のはずだった。 絶体絶命の窮地に、片腕の少年・カイと、白衣の天才少女・ソフィアが悠然と現れる。
祈りが物理法則を凌駕する狂った異世界。だが、魔法のない日本から落ちてきたカイの魂は、あらゆる魔法を弾き返す規格外の【絶縁体】だった。 敵が「神がもたらした静謐」と崇める氷の魔法を、ただの学生であるカイは『高校で習った知識』と『相棒の観測眼』で冷徹に論破し、物理的に「解体」していく。
「奇跡じゃない。ただの水蒸気爆発だ」 傲慢な魔法世界を、物理法則という絶対のルールで根底からねじ伏せる、痛快な逆転劇!
※本作は、連載中の長編小説『虚空の理 ~祈りも詠唱も必要ない。魔法が非効率すぎる世界を物理法則で解体する~』の一部エピソードを再構成した短編です。