あらすじ
塩対応な公爵令息フェリクスと王女レイリアの恋物語。
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おかしい、とフェリクスは思った。
論理の構造がおかしい。王女は一般的な会話の文脈から外れた場所に論理を着地させる速度が、異常に速かった。
しかも本人に自覚がないように見えた。いや、あるいは自覚があって、あの微笑みの下に全部入っているのかもしれなかった。
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レイリアはふと思った。
早く終わらせたいと言っていたけれど、七行目を教えてくれたのはすぐその後だった。
(私との会話を反芻したかったのね、やっぱり)
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懇意。親しい間柄。フェリクスとの関係が外から見てそう映っているということ。つまり、傍目にはお付き合いをしているように見えているということ。
(懇意に見えてる……! 実質お付き合いをしているということ……! そう、フェリクス卿お付き合いしてるのね……!!)
飛躍だとわかっていた。わかった上で、心臓が止まらなかった。令嬢が何か言っていたが、少しの間、声が遠かった。
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(婚約者へのプレゼントを渡した……!!)
婚約してないという声はどこかへ行っていた。