あらすじ
ある日の帰り道。
電車に揺られながら、ふと昔の夢を見た。
小さな公園。
夕焼けの中で、幼馴染と交わした約束。
「大きくなったら、結婚しよう」
子どもの頃の、他愛もない約束。
けれど、あのときの気持ちはきっと本気だった。
――もしもう一度会えたら。
そんなことを考えた、その直後。
電車事故によって、俺の人生はあっけなく終わった。
……はずだった。
気がつくと俺は、剣と魔法の存在する異世界で目を覚ます。
しかも転生した先は、自由とは程遠い奴隷の少年の体だった。
前世の記憶と、この体の持ち主の記憶が混ざり合う中で、
俺はなんとかその場から逃げ出し、見知らぬ世界を歩き始める。
森の中、魔物、知らない言葉、知らない常識。
それでも、不思議と困ることはなかった。
この体に残っている記憶のおかげで、俺はこの世界のことを少しだけ知っていたからだ。
だが、まだ知らないこともある。
この世界の魔法のこと。
自分が持つ力のこと。
そして――
遠い未来に、再び出会うことになるかもしれない
あの幼馴染のことも。
これは、
一度人生を終えた少年が、異世界でもう一度歩き始める物語。
そしていつか、
あの日の約束の続きを探す物語でもある