あらすじ

借金返済に追われ、家賃も払えなくなった俺は、ミヤケ先輩に誘われて青木ヶ原樹海に足を踏み入れた。 目的は「樹海荒らし」——自殺者が残した財布、時計、スマホを拾って売る仕事。死者のものだから、誰も文句を言わない。ルールさえ守れば、樹海は敵じゃない。先輩はそう教えてくれた。 最初は怖かった。でも、慣れた。 慣れてしまったことが、一番怖かった。 そしてある日、禁を破った。 赤いリボンの先、立入禁止の領域に踏み込んでしまった。 持ち帰ったリュックの中に、黒い箱があった。 開けようとしても開かない。拾った記憶もない。 先輩が箱を開けた。中には紙が一枚。 「佐々木」「俺」そして「ミヤケ」——三つの箱に、三つの名前。 樹海が選んだ人間のリスト。 三年前に消えた佐々木。記憶が飛び、火傷が増え、夢に樹海が現れ始めた先輩。 そして俺も、何かが始まっている。 樹海は、選んだ人間を忘れない。 戻れなくなる前に、俺は真相を知らなければならない——

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カクヨム
カクヨム2026/03/10
  • 現在の作品樹海荒らし