あらすじ
貧乏男爵家に生まれた令嬢リリアーヌは、
生母を亡くした後、継母と異母妹に虐げられ、
使用人同然の生活を送っていた。
唯一の救いは、手芸。
安い端切れでぬいぐるみや小物を作り、
追い出された時のために、密かに自立の準備をしていた。
ある日、異母妹に亡き母の形見のぬいぐるみを池に捨てられた衝撃で、
前世が“デザイナー志望だった日本人”であることを思い出す。
その後、迷子の貴族の子どものために、
売り物のハンカチをすべて使ってぬいぐるみを修繕したことがきっかけで、
公爵家に見出され、子どもの乳母として迎えられることに。
ぬいぐるみ一体ずつに似合う服を作り、
宝石の名を冠したドレスを仕立てるうち、
その服は社交界で“ジュエルシリーズ”として話題に。
やがて精霊たちが現れ、
彼女の仕立ては「守る力」を持つようになる。
男爵家ざまぁ、公爵家の養女、仕立て屋開店、
精霊の加護、そして辺境伯との静かな恋――
これは、
虐げられていた令嬢が、
針と糸で居場所と未来を縫い上げる物語。