あらすじ

王国では、聖女の回復魔法だけが人を救う奇跡だと信じられている。 だから傷は癒えても、熱病や飢えで死ぬ者が出ても、誰もおかしいと思わない。治らないのは信仰が足りないせい――そう切り捨てられるだけだった。 魔力が低く、まともな奇跡も起こせない私は、地方教会で“偽物聖女”と蔑まれていた。 けれど、死にかけた子どもを前にして前世を思い出す。 私はかつて、町の診療所で子どもや老人を診ていた医療者だった。 分かる。この子に必要なのは祈りじゃない。清潔な水、休ませる場所、汚れを遠ざけること、少しずつでも口に入れること。 奇跡では救えない命は、確かにある。 ならば私は、この世界の“当たり前”を変えてやる。 偽物聖女と呼びたいなら勝手に呼べばいい。 その代わり私は、あなたたちが見捨てた人々を、奇跡ではなく手当てと知恵で救い続ける。 やがてそれは、教会すらひっくり返す大きなうねりになっていく――。

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小説を読もう2026/03/10
  • 現在の作品偽物聖女と呼ばれた私は、奇跡ではなく医術で王国を救う