あらすじ
神の加護を測る水晶が、静かに濁った。
浮かび上がった数字は、すべて――1。
史上最低の数値。
神に見捨てられた者。
そう告げられ、青年アルスは聖騎士団を追放される。
逃げ込んだのは、人類未踏の禁域《忘却の森》。
そこにいたのは、数千年の眠りから目覚めた
世界最強の災厄――終焉の魔竜だった。
だが。
極度の恐怖で震えるアルスの姿は、
魔竜には「世界を歪めるほどの魔力」に見えてしまう。
偶然は続く。
敵は勝手に倒れ、
奇跡は勝手に起き、
人々は勝手にひざまずく。
気づけばアルスは、
魔竜を従える者。
奇跡を起こす者。
世界を導く大賢者。
――として敬われていた。
だが本人は。
ただの全ステータス1の男である。
これは、
史上最弱の男が世界に誤解され続ける英雄譚。