あらすじ
王宮で護衛魔獣たちの運動量・毛並み管理を完璧にこなしていたリゼット。しかし、見栄っ張りな婚約者である騎士団副団長に「どろんこで獣臭い散歩係」「魔獣は香水とリボンで飾り立てるべきだ」と蔑まれ、婚約破棄と追放を告げられる。
行き場を失ったリゼットだったが、ふと立ち寄った森で、伝説の魔獣『ケルベロス』をブラッシング技術一つで虜(とりこ)にしてしまう。その圧倒的な手腕を見た隣国の大使レオンハルトは、彼女を『筆頭魔獣散歩卿』としてスカウトした。
一方、リゼットを失い、素人の令嬢に魔獣を「香水とリボンで飾り付けさせた」王宮では、香りのストレスと運動不足によって魔獣たちの魔力が大暴走し、王宮炎上の大惨事となっていた。
これは、最高の「もふもふ」を追求した令嬢が、自分を正当に評価してくれる冷酷公爵(と巨大な黒わんこ)の元で幸せになるまでの物語。