あらすじ
昭和初期の岐阜県。片田舎で薩摩義士という偉人の史跡がある寺院を取り上げようとしたある名士は、役員を勤めていた団体で、記念誌に掲載するエッセイの執筆に悩んでいた。地元では、反対する人もいたためだ。
作品では、訪ねた寺院の尼僧との語りを通じて、執筆するまでの小さなエピソードを描く。主人公は地元にある寺院を来訪する。そこで出会った尼僧との対話を通じて、義士への憶(おも)いを得ていく。
最後に、義士を守ったとされる老師の隠居寺を訪問。寂れた墓石を見つめる中、主人公は執筆を決意した。
資料や実物のエッセイを参考に、これまで誰もが描けなかった薩摩義士のエピソードを、研究成果もいかしながら紹介する。