あらすじ

七年ぶりに祖母の家で節分の夜を迎えた真白は、幼い頃から繰り返し聞かされてきた「今夜だけは、誰が来ても戸を開けるな」という言葉を思い出す。 山あいの古い集落。早く戸を閉めろと言う近所の人。落ち着かない祖母。何かを待っているような家の気配。 そして夜更け、玄関を叩く音がする。 戸の向こうから聞こえてきたのは、十年前に死んだ兄の声だった。 「開けて」 「寒い」 「入れて」 懐かしいはずの声なのに、すりガラスの向こうの影はどこかおかしい。 祖母は戸ではなく、真白の手を止めようとする。 節分の夜、この家で本当に外に出してはいけないものとは何なのか。 死者の声に呼ばれる夜を描く、和風ホラー短編。

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エブリスタ
エブリスタ2026/03/09
  • 現在の作品鬼は、うち