あらすじ
過去の苦い経験から、一人の完結した世界を守るように生きてきた澪(みお)。趣味のアロマやハンドメイド、そしてオンラインゲームの静かな交流だけが彼女のすべてだった。
画面の向こう側にいた瀬那(せな)と、初めて現実で会うことになった日。澪は「どうせ裏切られる」と期待しないための予防線を張っていたが、彼は彼女の歩幅や門限を何よりも大切に扱った。
ゲームのログインを待ちわびる時間が、いつしか彼自身の声を待つ時間へと変わっていく。幸せになればなるほど「依存」への恐怖に震える澪だったが、彼女が最後に選んだのは、不確かな未来を二人で歩む勇気だった。