あらすじ

この世界には、古い御伽噺がある。 2000年以上前、突如として生まれた魔王リサル・ドローリウスは、 暴虐無尽な性格で大陸を闇に染めた。 人間は奴隷のように鎖で繋がれ、私利私欲の玩具とされた。 街は炎に包まれ、村は踏み潰され、絶叫が夜を埋め尽くした。 それから500年。 魔王は人間に飽き、慕うはずの魔人や魔物にまで牙を向けた。 忠実な配下すら顎で使い、使い捨ての道具とした。 世界は血と腐敗に満ち、終わりなき地獄と化した。 そんな時、一人の勇者が立ち上がった。 その名を、サンドロス・ギバン。 魔王の城へ単身乗り込み、 幾多の魔物を倒し、ついにリサル・ドローリウスと対峙した。 壮絶な戦いの果て、勇者は魔王の胸を貫き、黒い血を噴き出させて倒した……と、語られている。 それから約1500年。 伝説は平和を語り継がれたはずだった。 だが今、赤い月が昇る夜。 リサル・ドローリウスが復活した。 再び魔王の座に戻ろうとしたその時、 新たなる魔王が現れる。 その名を、カンザー・ギバン。 勇者の名を継ぐ者が、リサルを討ち、城を追放した。 食に飢え、力を失い、惨めな姿に成り果てた元魔王は、 魔物が跋扈する深い森へと逃げ込んだ。 そこで、死を受け入れるか、それとも正義を求めるか。 選ぶのはリサル自身なのか? それとも……。 霧の奥で、飢えた咆哮が響く。 2000年の時を超え、御伽噺は再び動き始めた。

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小説を読もう2026/03/09
  • 現在の作品魔王と勇者の帰還