あらすじ
マリガーネット・ランウェイは、青緑色の髪に黄緑色の瞳を持つエスメラルダ王国の公爵家二女である。
国内でもいっとう好まれる色彩を持つ彼女を父親は溺愛しており、使用人や領民からも評判の、正に世界中から愛され慕われているような少女だ。
彼女がそこまで慕われているのは、幼い頃に誘拐された自分を助けてくれた異母姉スピネルを慕い、スピネルのようになりたいと願ってたゆまぬ努力を続けてきたから。幼い頃から王子の婚約者として内定しており、文武両道を地で行く美しくて聡明な姉のようになりたいと、一生懸命だったから。
しかし、エスメラルダでは珍しい赤い髪を持っているスピネルは実家で冷遇されており、あろうことかマリガーネットが原因で王子との婚約が解消されかけるという事態にも陥ってしまった。自分がこの国にいては姉の迷惑になるのでは――思い悩むマリガーネットだが、結局無責任な事は出来ないからと、姉の幸せを祈りながら毎日を過ごしていた。
そんな折、王子が王となり、スピネルは王妃となる事が決まった。新王の戴冠式に出席し、その日の晩餐会にも出席したマリガーネットは、来賓として戴冠式に出席していた月晶帝国の皇太子・劉蒼玉に出逢った。