あらすじ
【紹介文(あらすじ)】
西暦21XX年。人類は脳内チップによって「欲望」を消去され、犯罪率0%、労働はすべてAI任せという完璧なベーシックインカム社会を完成させた。
全市民が東大生レベルの知能を持ち、最も安全で合理的な「正解」だけを選んで生きる究極の無菌室(ユートピア)。
しかし、そんな死んだように平和な世界で、神代迅(かみしろ・じん)のチップだけがバグを起こしていた。
元・治安維持特衛隊員の彼は、極秘任務の事故によって「快楽」と「リスクを愛する狂気」を取り戻してしまう。
誰もがルールに縛られたこの退屈な世界で、迅はシステムにタダ乗りし、すべての富と快楽を独占することを決意する。
武器は二つ。
一つは、都市を管理する巨大AIが処理を切り替える『0.003秒の通信ラグ』を相場師の勘(スキャルピング)で読み切り、莫大な富を抜くハッキング技術。
もう一つは、口座残高を常にゼロに保って法的ペナルティすら無効化する『ノーダメージの哲学』と、最先端のドローン包囲網をアナログにすり抜ける泥臭いサバイバル術だ。
「失うものが何もないバグ(俺)に、勝てるシステムなんて存在しない」
全員がリスクを恐れ、お利口な正解を選ぶ世界なら、狂ったようにフルスイングできる奴だけが全てを奪う。
これは、完璧なディストピアに放たれた最悪のウイルスが、世界の裏ルールを完全に支配していく痛快な成り上がりピカレスクロマン!