あらすじ

読経の響く斎場。母の遺灰の重み。  何も救えず、ただ立ち尽くすことしかできなかった葬儀の最中、東圭介はシステムの不備によって異世界へと捨てられてしまった。  目覚めた先は、死体が転がる未完成の荒野。  混乱と恐怖の中、彼に与えられたのは異質のバグ・スキルだった。 【固有スキル:葬列の花束(フューネラル・フローリスト)】  それは、死体を「人生の花」へと変え、生前の経験を抽出する能力。  手に入るのは、教会が価値なしと切り捨てた『ゴミスキル』ばかり。  だが、その微々たる経験を数万回スタックしたとき、死者の執念は世界の理を塗り替え始める。 「彼は死神が遣わした悪魔か……慈悲をかける天使か」  教会に追われ、指名手配の罪人となりながらも、圭介は「見放された死者」を弔い続ける。

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カクヨム2026/03/09
  • 現在の作品おおきな花束を抱えて