あらすじ
祖父が遺した一通の手紙に導かれ、春人は足を踏み入れた。そこは、静寂が支配し、異形の気配が蠢く「禁足の森」。背後から迫る正体不明の呻き声と、足首を掴む氷のような感触。死の恐怖に飲み込まれかけた春人を救ったのは、轟音を上げる古びた車と、野太い怒号だった。
命からがら辿り着いたのは、無数のお札に埋め尽くされた不気味な神社。そこで待っていたのは、謎の男・斎藤友年。彼は春人に衝撃の真実を告げる。
「お前の霊力は、生まれた時から呪いで封印されている」
壮絶な解呪の儀式、喉を焼く鮮血、そして全身を駆け巡る未知の熱。激痛の果てに、春人の指先には小さな「紅蓮の炎」が灯った。
なぜ自分は呪われていたのか? 祖父が遺した言葉の真意とは?
逃れられない運命を悟った春人は、怯えを捨て、異能を操るための過酷な修行に身を投じることを決意する。現代社会の裏側で、古の呪いと新たな力がぶつかり合う、伝奇ファンタジーの幕が上がる。