あらすじ
宇宙人が来た。
侵略ではない。国連で演説するわけでもない。
「夏休みの自由研究で、未開文明を調べに来ました」と言う。
——未開文明。
人類はスマホを作り、月に行き、ゲノムを編集した。その人類が「未開」と呼ばれた。
しかも相手は子供だ。宇宙人の、小学四年生。
担当することになった平凡な市役所職員・鈴木は、一週間の「観察」に付き合わされる。通勤、残業、コンビニ弁当、満員電車——人類の日常を、宇宙人の子供は丁寧にメモしていく。
「この星の生物は、非効率です」
知ってる。
「でも、とても一生懸命です」
……知ってる。