あらすじ
「異世界に行きたい」
それは多くの者が抱く妄想だが、ハルトの本気度は違った。
秘境を巡り、入口を探し、それでいて「他人に迷惑がかかるから」とトラックへのダイブだけは断固拒否。そんな彼がようやく辿り着いたのは、古びた遺跡からの「正当な召喚」の声だった。
「勇者として頷きなさい」
ガッツポーズで応じたハルトを待っていたのは、まばゆい魔法陣と――なぜか正座で説教を受ける先客たち、そして威厳たっぷりに吼える巨大なメスライオン。
憧れたテンプレ展開とは少し違うけれど、ここには確かに魔法があり、神がいる。
これは、現実主義で少し変わり者の青年が、異世界を巡る旅路。