あらすじ
最推しの悪役ネクロマンサー・セイルが、原作であまりにも雑に処刑された。
そんなバッドエンドは解釈違い――そうブチ切れたオタク事務員・藤代遥は、気づけば物語の世界へ転移していた。
飛ばされたのは、セイルが親友カシムに裏切られ、破滅へ向かう運命の日。
最初は「顔がいい」と叫んで地下牢に放り込まれながらも、遥は原作知識と事務処理能力を武器に、推しの死亡ルートを一つずつ潰していく。
裏切り神官へのざまぁ、蘇生術式の再構築、そして蘇った婚約者リリアナとの再会。
だが、運命を変えた代償として、新たな破綻が動き出す。
聖女の肉体は世界に馴染まず、セイルの魔力は少しずつ削られていく。
さらに聖教会と帝国までもが、二人を再び引き裂こうと動き始め――。
これは、推しのバッドエンドを許せなかった女が、喪失を抱えたまま物語へ飛び込み、今度こそ「救う」と決める話。
オタクの執念と事務職の実務力で破滅ルートを塗り替え、冷徹な天才ネクロマンサーの執着と救済に触れていく物語。