あらすじ

空は広い。だが、動いていない。 真斗は夜空を見ていた。 星はある。瞬いているはずだが、ここからは分からない。 風は弱い。弱すぎて、頬に触れているのかどうか曖昧だ。 動いていない。空ではなく、自分が。 真斗は目を細める。 遠い光。何億年も前に放たれた光が、今ここに届く。 それだけの距離を進んできたのに、自分は今日、どこへも進んでいない。 そのとき、視界の端で光が揺れた。 星ではない。 一度、強く光り、わずかに軌道を変える。 落ちてくる。 静かに、ただ落ちる。 空が動いた。 真斗は立ち上がる。心臓が早い。理由はない。ただ、動いている。 止まらない。空が動いた。 そして、たぶん、自分も

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カクヨム
カクヨム2026/03/09
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