あらすじ

いつのまにか彼氏が分裂していた。その場しのぎで適当についた嘘の整合性が取れなくなって架空の彼氏が増殖しまくっていた。社長やってるのとアイドルやってるのとユーチューバーやってるやつのことを言ったのは覚えているのだが残りのやつがなにやってる設定だったのかすら覚えてない。バンドマンはいた気がする。 アイドルくんか社長くんに一回会わせてと興味津々にいう朱里 (友達)を誤魔化すのもそろそろ限界に近い。どうしよう。私は一体どうしたらいいんだろうか。とりあえず嘘が嘘だとバレて大学内での私の地位が暴落することだけは避けなければならない。 膨らみ続けた嘘は最初は小石程度だったはずなのにあっというまにサッカーボールくらいになって近所の小学生の子供くらいにまで成長していまや小さい自動車ぐらいのサイズにまで膨張している。その成長速度は加速度的で私の嘘が日本列島を追い越す日はそんなに遠くないのかもしれない。バカかよ。ああ、バカさ。 終わってるのは、いまは正気だから自分が嘘をついていてその嘘が取り返しのつかない結果を招きつつあるということが朧気にわかっているが、嘘をついている最中は本当に自分には社長やアイドルの彼氏がいてそいつらがみんな私に夢中で自分には薔薇色の将来が約束されていてそんのそこらの凡人(朱里)とは違う人生を歩んでいると思いこんでいるところだ。本当だと思っているから嘘をつくことを止めようがない。完全な虚言癖。救いようがない。

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小説を読もう2026/03/09
  • 現在の作品七宮櫻子と七人の彼氏