あらすじ

「自分殺し」は、俺を救うための完璧な殺人だ。 至高の「罰」を求め、意気揚々と地獄へ堕ちたサイコパス・俺。 だが、そこで待っていたのは、想像を絶する「ホワイト」な現実だった。 「今の地獄、SDGs(持続可能な死)を掲げてるんで。針の山も低反発クッションに変えました」 驚愕の地獄改革によって、凄惨な拷問はすべて形骸化。 亡者たちはパステルカラーの河原でヨガを楽しみ、役人はコンプラ遵守に奔走する。 「こんなヌルい救済、俺への侮辱だ!」 本物の地獄を味わうため、俺は自らの罪をアップデートする道を選ぶ。 それは、地獄の『執行官』への就職――すなわち、加害者としての再デビュー。 ターゲットは、ヘラヘラと石を積む亡者たち。 職権乱用、虚偽報告、そして不当な刑罰の数々。 悪逆の限りを尽くし、今度こそ極刑へ――そう確信した俺に、閻魔が告げたのは。 「君、有能すぎ。今日から常務ね」 これは、異世界より残酷な「ホワイト企業の頂点」に突き落とされた男の、哀しき就職活動記。 短編小説です。

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カクヨム
カクヨム2026/03/08
  • 現在の作品地獄の沙汰も罪次第