あらすじ

2026年に過労死寸前でくたばった俺、御子柴亮(みこしば・りょう)は、1955年の日本に転生した。 二度目の人生、俺は固く心に誓う。 「今世こそは働かない。未来の覇権アニメを先取りして作り、印税と権利収入で一生ダラダラ過ごしてやる」 1985年、俺は「プラザ合意」の波に乗って五億円を錬成。 その金でアニメ制作会社を設立し、不労所得への完璧なスキームを構築した……はずだった。 だが、俺には決定的な計算違いがあった。 「この時代に、可愛い魔法少女の首が物理的に飛ぶ鬱アニメなんて早すぎるわボケ!」 「女子高生がお茶を飲むだけ? 放送事故か?」 時代を先取りしすぎた俺の「神アニメ」たちは、当時の視聴者から「意味不明」と罵られ、数億円単位の凄まじい大赤字を叩き出す。 だが、俺は諦めない。なぜなら俺は、これらが30年後の世界で「オーパーツ級の神作」として金を稼ぎ出すことを知っているからだ。 「……社長。また赤字です。今月の社員の給料、どうするんですか?」 「わ、わかってる! 明日までに銀行の基盤システムを一人で組んで稼いでくるから、栞は胃薬でも飲んで待ってろ!」 不労所得を得るためのインフラ(爆死アニメ制作)を維持するため、俺は未来知識を使い、金融相場やIT事業で死ぬほど働きまくる羽目になる。 これは、己の性癖(未来のアニメ)を信じた男が、最愛の金庫番である妻に尻を叩かれながら、本末転倒な努力で世界のエンタメ界を牛耳っていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/08
  • 現在の作品不労所得で怠惰に生きたい俺が、未来知識でアニメを作ったら大赤字に。赤字を埋めるための自転車操業録