あらすじ
突然現れた『天才魔法使い』。
まだ幼い姿から、性別すら判然としなかった。魔法使いの外見年齢は実年齢と異なることが多い――それは常識だ。だが世界中がその存在に注目し、行方を追い、そして諦めた。
八年経った今もなお、その正体は謎のままだ。
残されたのは『惨劇の地』と、ひとつの名だけ。
――『終焉の魔導士』。
その名だけが今も世界に刻まれている。
魔法と剣と神聖の学院に通うリオルド・ノクスレインは、学生として一年間を無事に過ごしていた。
今年で十七歳。七年制の学院に途中編入した秀才、だが実際は器用貧乏で変わり者。支援科専攻でありながら槍を扱い、しかも授業中ですらその姿をふっと消す。持病のしゃくが、と体調不良を理由に途中離脱することが多いくせに、気づけばそつなく様々なことをやり遂げている。
彼の本当の姿も、目的も、誰も知らない。