あらすじ
花嫁クラーラの純白のドレスは、私には死装束にしか見えなかった。
エルシーリアの弟・ラニエロは、端麗な容姿の裏にふ「怪物」を飼っている。
姉の愛するものを壊すことに悦びを感じる彼は、姉の恋人を寝取り、暗殺の手すら逃れてみせた。
そして今日、彼はエルシーリアが最も目をかけていた後輩・クラーラを奪い、妻とした。
絶望に打ちひしがれているはずの姉。
しかし、教会の椅子に座る彼女の口角は、密かに上がっていた。
「いい、ラニエロ。あなたが捕食したその蝶は、私にしか懐かない毒蛾なのよ」
狂愛の連鎖と、最後に笑う女の独白。