あらすじ
事故で命を落とした35歳の法人営業マン・真壁連司は、異世界へ転生した。
しかし神殿で授かった職能は、剣も魔法も使えない外れ職《営業》。
戦闘能力がないことで周囲から見下され、冒険者として生きる道も閉ざされてしまう。
そんな中、彼は倒産寸前の弱小商会の娘・リゼットに拾われる。
倉庫には売れ残り、取引先は離れ、商会内の空気も最悪。
普通なら再建不能に見える状況だったが、連司はそれを“まだ勝ち筋のある案件”だと判断した。
何が売れない原因なのか。
誰に、どんな価値を、どう伝えれば通るのか。
相手の課題を見抜き、関係者の利害を整理し、最適な提案に落とし込む。
前世で培った商談力は、異世界でも確かな武器だった。
YES, BUT法、ヒアリング、紹介営業、条件交渉。
営業の実務スキルを武器に、連司は小さな商会を立て直し、やがて大商会、貴族、王族、さらには国家規模の交渉へと挑んでいく。
剣でも魔法でもない。
武器は“話して通す力”。
これは、無能職《営業》と笑われた男が、異世界で最強の交渉人へ成り上がる爽快ファンタジーである。