あらすじ

ここは「オネストカード」という正直な棚札を持つスーパー、ONESTIA。  深夜、成分表を一行ずつ照合する品質管理の女がいる。  夜明け前、三ヶ月かかった商談を自分の手で壊す副店長がいる。  最後の春キャベツを届けに来た七十四歳の農家と、その引退を泣きながら聞く青果チーフがいる。  そして、好きだった店で、手が勝手に動いてしまった女がいる。  田中春子、四十八歳。  夫の失業から半年。  財布の中身は千円札一枚。  入口のカードを読んだ。「どうかゆっくり味わってください」と書いてあった。  こんなに正直な店で、自分は——。  これはとあるスーパーの、たった一日だけの群像劇。

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カクヨム
カクヨム2026/03/08
  • 現在の作品【お仕事短編小説】正直な店の、正直な一日 ~春キャベツの最後の年に~(約28,000字)